今、熊野灘の水深200〜300mで採集した3種のタコを飼育しています。水槽をのぞくうちに「種によって性格が違うなあ…」と感じる場面が増えてきたので、今日はその様子をゆるく解説してみます。
まず、へんな生きもの研究所のアパート水槽にいるのが正体不明の小型タコ。去年12月に採集してほぼ1年、静かにマイペースに暮らしています。小型種は岩陰に隠れることが多く、このコも一日中貝殻の下にいて外を出歩くことはまずありません。こんな習性なので小さな水槽でも飼育できるのでしょうね(多くのタコは脱走名人です)
一方、予備水槽にいるのがこちらの2種。通称アカトラ/アカシマと呼ばれる未記載のコです。
同属のミズダコよりおとなしいけれど少し神経質な面もあり、じっと見つめていると決まって水を吹きかけて威嚇します。新種記載に向けて研究が進んでいるので名前も近いうちに決まりそうです。
こちらはアマダコ。
以前はツノモチダコと呼んでいましたが、ツノモチダコの名は現在はシノニム(同名異種)扱いなので、アマダコ Octopus hongkongensisが適当なようです。比較的おとなしく穏やかで、アカトラのようにキレることはありませんが、マダコのような社交性はない印象です。
同じタコでもこんなに違うんだと日々びっくり。それぞれ個性的で展示にも向き不向きがあるようです(あるいは展示方法に工夫が必要)
【飼育研究部 森滝丈也】






