本日、今年3月7日に孵化したパラオオウムガイB13が、パラオオウムガイ孵化個体の生存最長記録282日に並び、明日、日本記録を更新する見込みとなりました(これまでの記録も鳥羽水族館です)。次の目標は、ワイキキ水族館が保持する世界記録376日の更新ですね。
ちなみに孵化直後はこんな感じ。
実は、オウムガイの仲間で初めて繁殖に成功したのは、本種(パラオオウムガイ)です。1988年、志摩マリンランドでの出来事でした。
続いてハワイのワイキキ水族館でもパラオオウムガイ孵化に成功したものの、当時は孵化後の長期生存が難しい状況だったようです。そして、徐々にパラオオウムガイの繁殖は下火になり、しばらくの間、途絶えていました。
一方、鳥羽水族館では1993年にオオベソオウムガイが、1995年にはオウムガイが孵化に成功し、2020年までに通算63匹のオオベソオウムガイと162匹のオウムガイが孵化しました。飼育方法の試行錯誤の成果か、中には数年以上生存する個体も現れるようになりました。
そして、2018年からはパラオオウムガイの孵化に成功。オウムガイやオオベソオウムガイで培った飼育ノウハウが次世代へ引き継がれていくことを期待しています。
2015年に当館のオウムガイP149が打ち立てた、水族館繁殖個体としての最長飼育記録2215日に少しでも近づいてくれることを願っています。
在りし日のP149
【飼育研究部 森滝丈也】






