オウムガイを飼育すると、水槽の中で新しく作られた殻に黒いスジができます。野生ではツルツル・スベスベなんですけどね。
画像はパラオオウムガイ№97 成長した殻にだけ黒いスジができています。
黒いスジができるはっきりした理由は明らかになっていませんが、興味深いことに、水族館で孵化した幼体の殻には黒いスジはあまり見られません。
これは水族館で孵化、成長したオウムガイP149 (現在は展示していません)。殻の中央あたりだけ黒いスジができていますね。
水族館生まれの個体はおそらく卵の時から(胚発生から)水圧のかかっていない環境に順応しているため黒いスジができないのではないか?等といろいろと予想していますが、まだはっきりとした原因は分かっていません。
【飼育研究部 森滝丈也】