先日紹介した、水深200-500mで採集した泥岩から出現した謎の小さなイソギンチャク。
早速、イソギンチャク研究者から該当する可能性のあるグループ(科レベル)を教えてもらいました。種類は特定できていませんが、なかなか興味深いヘンなイソギンチャクである可能性が高そうです。
種類が不明なので「展示」扱いにはなりませんが、観覧面から観察しやすいように泥岩の位置を調整してみました。いかがでしょう。イソギンチャクの盤の直径は1-2㎜ほどと肉眼で何とか存在が確認できるサイズ(矢印)。ダイオウグソクムシと大きさを比較してみて下さい。
どうも泥岩の表面に付着しているのではなく、岩の中から伸びているように見えますね。
イソギンチャクの仲間は解剖して内部を調べないと種類は判別できないので、この個体だけで種類の特定は困難だと思われます。
ひとまずこのまま飼育を続けて、何かしら面白い生態が観察できれば、と考えています。
【飼育研究部 森滝丈也】