私は獣医で、バイカルアザラシとコツメカワウソの飼育も担当しています。鳥羽水族館では1人のスタッフが1日に両方の世話をするのではなく、今日私がコツメカワウソの担当ならバイカルアザラシは他の人、というふうになっています。バイカルアザラシはあままさんが担当の日が多く、アザラシの普段の体調などについては私は彼女から聞きます。メスのマカロニ(写真上)はあままさんからもらうエサをたまに残します。それで私があげるとよく食べたりします。
あままさんはおもしろくなさそうなのですが、マカロニが来た時からずっと私はエサをあげているので、それで食べてくれるような気がします。一方以前アシカを担当していたあままさんは、やんちゃで新人トレーナーを困らせることが多い約200キロのオスのカリフォルニアアシカのリック(写真下)に対して、担当をはずれた後に助っ人で何の苦もなくトレーニングしていたことがあります。リックが幼い時からエサをあげていたせいなのかな、と思います。こういうのを三つ子の魂百まで、と言うのでしょうか。長谷川