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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ヤマトエバリアを展示しました

先日の土日は休みを頂き、茨城県まで出かけて棘皮動物研究集会に参加してきました。

棘皮動物研究集会はヒトデやウニ、ナマコやウミユリ、クモヒトデ…棘皮動物を研究対象にしている研究者や学生さんたちが集う学会です。

水産、古生物、遺伝、進化、生態、分類などなど…水族館の集まりとは少し毛色が違って、アカデミック色の濃い会ですが、水族館の業務のヒントになる情報を得ています。

今回は出張ではなかったのですが(この研究集会の前に大洗水族館さんを見学し、翌日も茨城県自然博物館の企画展を見に行き…と研修旅行以上に研修っぽい行程でしたが)私は水族館や博物館は研究者と一般の方の間に立って生物の魅力を橋渡しする/できる施設だと思っているので、こういう会には積極的に関わっていきたいと考えています。

それにしても…(余談ですが) 昼食に食べたスリランカカレーと懇親会で出た地ビールがとても美味しかったです(笑)

 

…など書きつつ、今回紹介するのは棘皮動物ではなく、節足動物のカニ!

熊野灘の沖合底引き網で採集されたヤマトエバリアです。

コブシガニの仲間ですが、サイズが小さいので(甲幅6mm)なかなか採集できず目にする機会は多くないようです。

今回は2匹入館。

さっそく(ガラス容器に入れて逃げ出さないようにして)へんな生きもの研究所のアパート水槽で展示開始。

 

…先ほどオキアミを与えたら、2匹ともしっかり食べていました。

小さなカニですが拡大して見るとなかなかきれいですね。

ちなみにエバリアとはこのカニの仲間Ebalia属から名付けられたもののようです(意味は不明)

【飼育研究部 森滝丈也】

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