今月2日にへんな生きもの研究所で見つけた固着性のクラゲ(十文字クラゲの仲間)リプケア。
今日は館内でイソギンチャク研究者さんと会う機会がありました。
この研究者は2012年にこのリプケアを日本国内(千葉県)で初めて見つけた方で、これが北太平洋におけるリプケア初記録となりました。
色々と興味深いお話を聞くことができ大変勉強になりました。
特に驚いたのは2012年に見つけた個体がまだ生存し続けているということ。
このクラゲは特異的に長生きな種類のようです。
また、千葉の個体は無性生殖(クローン)はしているそうですが、有性生殖はまだ確認できていないそうなので、いつか鳥羽の個体を千葉の個体とお見合いさせて、有性生殖できれば良いのになぁ…などと夢が広がったり(笑)
そして、先日も紹介した鳥羽湾の水深70mで採集された正体不明のイソギンチャクも見てもらいました。
実物を見ていただければ、はっきりした種名がわかるのではと期待していたのですが…何と、間近で見ても該当種は不明…とのこと。
これはもしかすると、もしかします。
もちろん水深70mという比較的浅い場所で採集された、なおかつこれほど大型のイソギンチャクがまだ知られていない種類であるとは少し考えにくいのですが…
でも正体不明だそうです。
しばらく情報待ちですね。
全体的に柔らかく、ドレープ感のある足盤が特徴的。触手は43本。
正体不明のイソギンチャク、へんな生きもの研究所でひっそりと展示中です。
この後、館内をご案内(イソギンチャクばかり)しました。短時間でしたが色々と勉強させて頂きました。
やはり専門家の話は刺激的で面白いですね。
【飼育研究部 森滝丈也】