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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

イイジマオキヤドカリとヤドカリスナギンチャク

たまには肉眼で見ることができる生きものも紹介しなくては(笑)

 

今回紹介するのは、深海底引き網漁船に乗せていただいて1月に採集してきたイイジマオキヤドカリです。

ただいま、へんな生きもの研究所で展示中。

面白いのはイイジマオキヤドカリが背負うヤドカリスナギンチャク。

スナギンチャクはヤドカリが背負う巻貝の上に付着すると徐々に貝殻を溶かしながら成長していくそうで、最終的にはヤドカリは直接スナギンチャクだけを覆う形になるのです。

スナギンチャクは群体性なので、根元は共肉でつながっています。

共肉から何本ものポリプが林立する姿は、ヤドカリとのコラボでなかなかの「へんな生きもの」ぷり。

 

横から見るとこんな感じ。

背後から見るとこんな感じ。

ポリプは15本もあります。

ちなみにユニークな生物紹介文が好評なへんな生きもの研究所では、このイイジマオキヤドカリの姿を「まるでキングギドラかヤマタノオロチ…」と表現しているのですが、若い飼育員の中にはキングギドラ自体を知らない人がいて驚いた~(笑)

 

これまでに入館した個体は10数本のポリプがはえていたのですが、この個体は何と15個本!

かなり多いなぁ。

…と最近まで思っていました。

 

ところが、もう一つあったのです。

こんな隠れた場所に(矢印)。

腹側にポツンとひとつ、16本目の小さなポリプです。

昼間はこのポリプだけ触手を広げていないので気がつきませんでした。

夜だけ触手を広げるようです。

隠れたマグナム砲…みたいな感じですか(笑)

 

注意)同じスナギンチャクを背負うヤドカリにアシボソシンカイヤドカリという種類がいます。

水族館での表記が一部混同しているようですが、この日記で紹介したヤドカリがどちらの種か改めて再確認します。

 

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