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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

トリノアシのヤワコケムシ

しつこくコケムシネタです。

 

昨日は仕事終わりに楽しくコケムシを観察していたら…予定していた電車の時間が過ぎてしまいました。

電車は1時間に1本なのです。

まぁ、タイミング良く帰る先輩の車に同乗させてもらって無事帰宅できましたが。

 

今日は、コケムシ観察に夢中になりすぎないよう、仕事帰りの家内が水族館まで迎えに来ることになりました。

強制連行です(笑)

 

さて、前回の日記でも紹介しましたが、コケムシが見つかったのはウミユリの一種トリノアシの巻枝(茎のわきにはえている枝状の部分)。

コケムシの研究者に問い合わせたところ、このコケムシは炭酸カルシウムの骨格を形成しない(櫛口目)と呼ばれるグループで、写真だけでは断言はできないものの、おそらくAlcyonidium属の一種(ヤワコケムシの仲間)と思われる、とのことでした。
また、同じようなコケムシの群体がシャコやカニの体表に付着している例は知られているそうですが、トリノアシへの付着例は報告されていないと思われる、とのことでした。

だとしたら、かなり興味深いですね。

 

まぁ、たとえレアな種類じゃなかったとしても、コケムシの美しさには変わりがない(笑)

ホント美しいです。

コケムシの触手冠はわずかな刺激で引っ込んでしまうので、写真を撮るために塩化マグネシウム(にがり)で麻酔をかけました。

そして、巻枝を覆い尽くす全てのコケムシ達が触手冠を開ききったら…

おぉ壮観!まるでウミサボテンじゃないですか!

実物はあまりにも小さくて、皆さんに直接ご覧いただけないのがホント残念です。

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