先日、新たな生物をいくつか導入しようと黄色いナマコ(Colochirus robustus)を業者を通じて搬入しました。こういった小型種はガシャポンのプラケースに個別に入れられて送られてくることが多いですね。
そして、ナマコは何故かいつもキャップ側(フタ、上側)に付着しています。
以前からこのナマコは上に向かう習性があるからだと当たり前に思っていましたが、もしかしたら付着基盤を選択している可能性もあるかも…と思いつきました。だったら面白いのですが。(ちなみにガシャポンのキャップは比重が小さくやわらかなポリプロピレン製で、容器はポリスチレン製です)
そこで、ナマコを水槽に開放する前に簡単な検証してみることにしました。まぁ、容器を上下ひっくり返しただけですけどね。
そのままだとすぐに元に戻って浮き上がるので、軽く岩で押さえています。
すると…すぐにナマコは移動を開始して、容器の上側へ移動しました。
なんだ、やっぱり材質は関係なかったか。
やはり思っていた通り、このナマコは上へ向かう習性があるようです。
本種はプランクトン食性なので、どうやら常に潮通しの良い場所を選んでいるようです。
【飼育研究部 森滝丈也】