先日、お客様からメールで嬉しいお言葉をいただきました。
「館内でオウムガイを見ていた時に、スタッフの方がよく見えるようにと摂餌中のオウムガイを観覧面ギリギリまで寄せてくれたのでとても見やすく、そのような心遣いに感銘を受けた」といった内容でした。そして「鳥羽水族館は素晴らしい場所だと思う。また機会があれば伺いたいと思います」と結ばれていました。
実は、この飼育日記でも何度かお伝えしていますが、オウムガイの仲間の入手はかなり困難になっているのが現状です。当館はパラオとニューカレドニアの水族館の協力でパラオオウムガイとオオベソオウムガイの飼育展示を続けていましたが、それもコロナ禍の影響で、入手がままならない状態が続いています。
今は広い水槽にパラオオウムガイが1匹しかいないので、残念ながら、お客様にはオウムガイを満足に見ていただけていないと感じています。そこで、できるだけお客様の目に留まるように、給餌の時などはできるだけお客様の見える位置で与えるようにしていたのです。
自分の中では本当にちょっとした心配りのつもりでしたが、今回のようにわざわざメールでこんな感謝の言葉を送っていただくと、とても励みになります。ありがとうございました!
いつかコロナが収束すれば、複数のオウムガイを展示できるようになると思います。その時には皆さんも是非、水族館にオウムガイを見にお越しください。
【飼育研究部 森滝丈也】