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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

○○じゃねーよ!

○○じゃねーよ!

水深200mあたりの砂地や砂泥底に生息する、全身トゲトゲ生物『ハリセンボン属の一種 Pleistacantha maxima』が入館しました。

さっそくへんな生きもの研究所で展示開始です。

頭にあるツノのような1対の棘がカッコ良いですね。ハリセンボン…どこかで聞いた名前ですが(笑)もちろん魚でもお笑い芸人でもありません。カニで~す。

実は本種は『ツノハリセンボン Pleistacantha oryx』として持ち込まれましたが、ハリセンボンの仲間には何種類かいるので、よくよく調べて見たところ、本種はツノハリセンボンの隠蔽種として以前から知られていたPleistacantha maxima(2006年に記載・和名無し)だということが判明したのです。

両種には色々と異なる特徴がありますが、特に分かりやすいのはツノの形。本種は上向きに反り返っていますが、ツノハリセンボンは下向きになります。また、体の大きさもツノハリセンボンの方が小型のようですね。

本種とツノハリセンボンは、以前から混同されていたようで、図鑑などで使われているツノハリセンボンの画像の多くは本種の画像だったりします。

だから図鑑を見て絵合わせだけで判別すると間違ってしまうというわけです。ややこしや~。

【飼育研究部 森滝丈也】

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