月曜日、恒例の熊野灘沖合底曳き網生物採集に行ってきました。今回で55回目の乗船。
早朝3時出港で夕方の7時過ぎまで。
今回は熊野市の沖合、水深120-380mあたりでしたが、私自身初めてとなる生物も採集できました。そのひとつがこちらのアシナガサンゴ(前々回はホネナシサンゴの話題でしたが、今回はアシナガですね)。
アシナガサンゴは深海の単体サンゴの一種で、底面から6本の太いトゲが伸びているのが特徴。おしゃれなスツールみたいな形です。
この面白い姿は、生息場所であるやわらかな砂泥に埋没しないためのものらしいです。
今回の個体はなかなか状態が良さそうで、水槽に入れるとすぐに軟体部を伸ばしてきました。
私の記憶の限りでは、アシナガサンゴの生体展示は初めて、かも(少なくとも「へん研」では初めてですね)。
へんな生きもの研究所のウミグモ水槽で展示しているので、是非、ご覧ください。
上から見るとこんな感じ。
【飼育研究部 森滝丈也】