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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

セイウチのソノリティ

セイウチのソノリティ

皆さんこんにちは。まえだです。

 

水中で暮らす生きものたちにとって「音」は大切なコミュニケーションツールです。

視覚の場合、水中では遠くまで見通すことは難しく、太陽の光が届く距離も限られています。

一方、音は空気中の4倍以上の速度で伝わり、空気中よりも遠くまで届けることが出来ます。

クジラやイルカの仲間が餌を採る時や繁殖期に音を使うことは有名ですね。

 

さて我らがセイウチではどうでしょうか。

セイウチたちも日々様々な音を出しますし、聴覚も優れています。私たちの声を使った合図「ボイスサイン」に反応する様子は好評で、セイウチパフォーマンスタイムではお客さんにも「ボイスサイン」をだす体験をしてもらっています。

 

セイウチが出す音の中でとりわけ特徴的なのはカンカンという甲高い金属音です。(以前ともちゃんさんの日記でも紹介されていました。)

音を出すのはこの方。

オスのポウちゃんです。

 

繁殖期にあたる冬に出される音なのですが詳しいことは分かっていません。

繁殖期にオスが出すということはメスへのアピールか、他のオスへの牽制といったところでしょうか?

 

今期も2/1に初観測されたカンカン音。鳥羽水族館に冬本番とセイウチの繁殖期を伝える風物詩です。

【飼育研究部 まえだ】

 

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