そう言えば、11月の生物採集で漁師さんから頂いたユウモンガニの紹介がまだでしたね。
こちらがそのユウモンガニ。まだ若く小さな個体です。決して珍しい種類ではありませんが、志摩半島の生物採集ではあまり見かけない印象。
丸みのある体と眼がなかなか可愛くて、個人的な推しガニです。
背面はこんな感じ。ユウモンは「有紋」かな?
ちなみに英名はConvex Crab。Convexは「凸状」の意味なので、おそらく背面の丸みから名付けられたんでしょうね。学名もCarpilius convexusです。
へんな生きもの研究所で飼育していますが、このコはいつも岩陰にひっくり返って(背面を下にして)隠れています。
これが若い頃の習性なのか、オーバーハングした岩があると掴まる習性なのか詳細は不明ですが、ほとんどこの格好で、岩陰から出てくることもありません。
ヒメセミエビ水槽にいるので、探してみて下さい。
【飼育研究部 森滝丈也】