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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

オウムガイの口

オウムガイはどうやって餌を食べるのですか?意外とたずねられる質問です。

オウムガイの口は触手の中に隠れているので、そのままだと食べる姿を直に見ることができないので疑問に思われるのでしょう。

実は、オウムガイは口にクチバシのような顎板(カラストンビ)を持ち、これで餌をかじります。

パラオオウムガイの口
オオベソオウムガイの顎板(カラストンビ)

さらに口の中には「やすり」のような歯舌があり、これでかじりとった餌を削り取ります。

オオベソオウムガイの歯舌

歯舌はリボン状の膜の上に「歯」が規則正しく並んだ構造をしています。これを前後に動かすことで餌を削り取ります。

歯舌は貝やイカ・タコなど軟体動物に特有な摂餌器官なので、カタツムリやウミウシでも同じ構造の器官が見られますが、顎板は軟体動物の中でもイカやタコ、オウムガイなどの仲間(頭足類)にしかありません。

【飼育研究部 森滝丈也】

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