先日紹介したウロコイトヒキヤドカリの続きです。
某水族館さんの解説文で本種は「逃げ足は速く、指などでつつくと一目散に走りだす。」などと紹介されていました。
当館では逃げ足の速さについて検証していませんが、確かに他のヤドカリに比べて腰が浮いているというか、すぐに走り出しそうな雰囲気はありますね(伝わりにくい…)。あ、身軽な印象と言うか…
これとは別になりますが、昨日、このウロコイトヒキヤドカリが面白い行動を見せてくれました。
朝、水槽をのぞくと、同居のサガミモガニの背に乗っていたのです。他のヤドカリではあまりこんな行動を見かけないような気がしたので、一応、記録として写真を撮影。
ところが、この日はそのまま同じ体勢をキープし…なんと、夕方までずっとカニの背中に乗り続けたのです(驚)
サガミモガニ自体、動きが少ないカニですが、それにしてもカニの背中に長時間乗り続けるとは、何か意味があるのでしょうか?
元々、ウロコイトヒキヤドカリは岩などの上に乗る習性があるのでしょうか?
いずれにしても、サガミモガニにとっては少し迷惑な同居人かもしれません。
そして今朝見ると…まだ乗ってるわ!
【飼育研究部 森滝丈也】