へんな生きもの研究所に5匹のオオクモヒトデが仲間入りしました。
ウネウネと長い腕を使って這いまわるクモヒトデの動きはなかなか面白いのですが、じっと見ていて興味深いモノを付けているコがいるのに気付きました。
おわかりでしょうか?腕に小さな巻貝が2つ付いています。
これは棘皮動物に寄生する巻貝、ヤドリニナ類(ハナゴウナ科)の一種です。この貝は宿主の体液を吸って生活していますが、この程度の数ならクモヒトデに深刻な影響はないと思われます。
少し調べてみましたが、オオクモヒトデに寄生するハナゴウナ科としてホソスジハナゴウナHemiliostraca ophiarachnicola という種類が知られているようです。
ところが画像を見比べると今回の個体とは形態が異なるように見えますね。
違う種類なのでしょうか?
実際、ヤドリニナの仲間はよく似た姿をした種類が多く、分類は難しいようです。
ひとまず、今回のヤドリニナはこのままオオクモヒトデと一緒に飼育を続け、後々、種名を調べていく予定です。
※情報をお持ちの方、是非教えて下さい。
【飼育研究部 森滝丈也】