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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

カガミモチウニの行動観察

現在、カガミモチウニの1ペア(ジャンボちゃんとオス)の行動を観察しています。

メスの上にオスが乗って鏡餅のようになる興味深い習性が明らかになりましたが、どれぐらいの期間、重なり続けるのでしょうか?

去年1年間、別の水槽で飼育していたメス(ジャンボちゃん)を今年の正月に展示水槽へ戻したら1週間ほどでオスが上に乗り、ペアが形成され、それからずっと重なり続けていました。

2/18 撮影

ところが、先日の朝、オスの離脱を確認しました。

2/23 9:45

どうやらついに休憩タイム?のようです。ところが、オスはその日の昼過ぎには早々と再びメスの上に戻り、第2ラウンド?開始となりました。

2/23 15:11

カガミモチウニはウニ類としては珍しく海底に沈んだ木を餌にしています。重なっている間、オスは絶食状態なので(メスの排泄物を食べている可能性も否定できませんが)時々、メスの上から降りなければいけないのかもしれませんね。

ちなみに、過去にも別のオスが42日間メスの上に乗り続けて1日だけ離脱、その後10日乗り続けてまた1日だけ離脱、その後9日乗り続けた例(観察期間63日)があります。

今回、重なっていたのは44日間。鏡餅になる期間は長くても40~50日程度ではないかという気がしています。

【飼育研究部 森滝丈也】

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