へんな生きもの研究所で去年の11月からヒョウモンダコを飼育しています(テンプライソギンチャク水槽にて)。
当時、先に入居していた個体(仮にヒョウちゃんという名前にしておきます)と志摩半島からやって来た個体(こちらは紋次郎にしましょう)を一緒にしたら、いきなり紋次郎がヒョウちゃんをバックハグ!
ひょえ!共食いか!と一瞬焦ったのですが、実はこれはヒョウモンダコの交接行動(あとで確認して判明)。
マダコなどでは交接の際、そっと腕をのばして精子を渡すのですが、ヒョウモンダコはオスがメスを抱え込んでから精子を渡すそうです。少し激し目ですね(笑)
ところが、このヒョウちゃんは実はオスでして(肝心なところが間違っています)、紋次郎はしばらくハグしていましたが、やがて間違いに気付いてそっと離れていきました…
今、水槽にいるのは紋次郎くん1匹だけです。
ヒョウモンダコは体表の青い紋が目立ちますが、これは興奮したときに出るので、普段はかなり地味な印象。
すでにみなさんはご存じだとは思いますが、ヒョウモンダコは小型ですが有毒です。海で見かけても決して素手では触らないよう注意して下さい。
【飼育研究部 森滝丈也】