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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

泥岩のウロコムシ

ウロコムシはゴカイの仲間で、背面がウロコで覆われるのが特徴です。今回は、私が今、2番目に気になっているウロコムシの仲間を紹介します(1番目はまたの機会に…)。

本種は昨年の9月に和歌山県新宮沖水深200-500mで採集した泥岩から見つかりました。おそらくまだ名前が付いていない種類(未記載種)ではないでしょうか。

このウロコムシは泥岩の穴の中から頭部だけ出して、ほとんど移動することがないので、この穴の場所さえわかれば、確実に見ることができます。ここです。

全体が褐色で、動きが少ない…もしかしたら地味な印象を持ったかもしれませんが、拡大して観察すれば「地下迷宮の蟲」感たっぷりで、なかなか渋い魅力があるんですよ。男心をくすぐる無骨な野郎ウロコムシですね!(知らんけど)

先日、ムキアサリの小片を与えてみたところ、勢いよく食いついて丸飲みにしました。それまでは別のエサ(オキアミ)を与えても非常に反応が薄かっただけに、この腕白な食いっぷりには驚きました。

ムキアサリの小片に食らいついて…
スルッと丸飲み
お腹がふくれていますね

今のところ、水槽内ではこの1個体だけしか確認できていませんが、興味のある方は是非探してみてください。

【飼育研究部 森滝丈也】

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