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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

1月のカガミモチウニ

(みなさん、もうご存知でしょうが)カガミモチウニは「鏡餅」のようにメスの上にオスが乗る興味深い習性を持ちます。三重県の熊野灘あたりでは水深300 m付近から沈木と一緒に見つかります(日本以外ではマレー諸島を通ってフィジー島まで太平洋西側の水深260–1370 mにかけて分布)

去年1年間、別の水槽で飼育していたメス(ジャンボちゃん)を今年の正月に展示水槽へ戻したら1週間ほどでオスが上に乗り、ペアが形成されたと紹介しました。その後も鏡餅はキープしつづけて1月は終了。3週間以上重なり続けたことになります(ちなみに、過去には42日間重なり続けたペアの例もあります)

1/10撮影
1/17撮影
1/31撮影

今年は彼らの行動を観察する予定なので、観察しやすいよう本日からこのペアだけを別の水槽へ移しました。

さて、今一番気になっているのは、重なっている間、オスは餌をどうしているのか?ということ。今のところ、絶食状態だと予想していますが(メスの排泄物を食べている可能性もあることはありますが)、これもいずれ解明したいと思います。

果たして2月のジャンボちゃん達は、どんな行動を見せてくれるでしょうか。

【飼育研究部 森滝丈也】

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