鳥羽水族館ではパラオオウムガイの孵化例はありませんが、一方、オウムガイとオオベソオウムガイの孵化には成功しています。特にオウムガイは1995年6月に孵化したP1を皮切りに、これまでに162個体が孵化しています。
ところが幼若個体の長期生存は難しく、これまでに1年以上生存したのはわずか10個体のみ。
その中でもとりわけ長期間(1000日以上)生存したのはたったの5個体でした(全体の3%)が、このたび、飼育中のP162(2015年4月25日 孵化)が1000日を経過し、仲間入り(殿堂入り?)を達成しました!
これまでに孵化500日を超えた個体は皆1000日を突破しているので、一昨年の9月にP162が500日を通過した時には既に1000日目を迎えるものだと確信していましたが、嬉しいですね。
順調に大きくなりました。
水族館生まれのオウムガイを見ることができる水族館は、国内では鳥羽水族館だけなので、是非見に来てください。
来年は、ここにパラオオウムガイの赤ちゃんが加わるよう頑張ります!
【飼育研究部 森滝丈也】