現在、研究者とチームを組んで(チームしだむし)、シダムシの分類学的研究を進めています。
シダムシとは…もうご存じですよね(笑)、ヒトデに内部寄生する甲殻類で、三重県の熊野灘 水深300m付近からは名前の付いていない3種が見つかっています(研究が進めば2種になるかも、ですが)
さて。
つい先日、沖合い底引き網でウデナガゴカクヒトデからシダムシを2匹も見つけた、と紹介したばかりですが…
昨日も、その時採集したヒトデのひとつからシダムシが見つかりました(寄生の影響か不明ですが、ヒトデは既に死亡していました)
なんと、この赤いもの全てが1個体のシダムシなんですよ(ヒトデの内臓ではありません)
久しぶりの大きな個体!
これだけ大きいと寄生されたヒトデもたまったものじゃないでしょう。少し同情します…
赤いのは成熟して卵を持っているから。こんな成熟個体は久しぶりで、3例目。
成長段階やホストのサイズによって形態変異が大きいので、並べてみるとちょっとした「シダコレ」状態(シダムシ・コレクションね)
見ているだけで面白いので紹介します。
たくさんの標本を比較して、本種の特徴を特定していきます。
【飼育研究部 森滝丈也】