3/30に尾鷲沖水深300mで採集した直径約10mmの謎の黄色い球。
採集からちょうど1ヶ月が経過。まさかこんな姿になるとは想像すらしていませんでした…
球体内部の組織が凝集し、3つの小さな黄色い球が形成されているのがよくわかります。
黄色い球(もう黄色い球じゃなくなっていますが)を軽く振ると、小球はその内部を転がります。
固着はしていないようです。
これは無性生殖なのでしょうか?
この生きもの(だよね?)は、こんな風に増殖するのでしょうか?
謎が謎を呼ぶ…
さて。
昨日は、3月に一緒に採集した中身無しの「黄色い球」をあらためて観察してみました。
殻はかなりしっかりとした硬さで、表面に顆粒状突起が散在してます。
殻の断面を観察。
殻は多層で厚さは0.25mmほど。外側には0.02mmほどの褐色の外皮?があります。ザラザラの突起の高さも同じぐらい。
殻の構造を見ても…正体はさっぱりわかりません。
こんな生物(だよね?)が、いるんだなぁ…
ともかく、このままのペースで進めば、ゴールデンウィーク中に大きな変化が起こりそうです。(小さな黄色い球が誕生!…とか)
楽しみです。
へんな生きもの研究所のヨロイウミグモ水槽で飼育中です。興味のある方は是非ご覧下さい。
【飼育研究部 森滝丈也】