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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

今年も巣穴の飾り付けをしています

閉ざされた空間の中であっても、生きもの本来の営み・行動が観察できるとHappy!

癒されます。

例えば、コーラルリーフダイビングゾーンにあるこの水槽(E3a水槽)

昨日、お客様がこの水槽にいるアカハチハゼの不思議な行動に気付き、私に質問してこられました。

アカハチハゼが水槽のあちらこちらからサンゴのかけらを運んでくるのです。

健気に何度も何度も…見ていて飽きません。

 

実は、アカハチハゼのオスは繁殖期に巣穴の入り口付近にサンゴの欠片や小石を運んで積みあげる習性があるのです。

結構な量を積むらしいのですが、何故そんなに積み上げるのかはよくわかっていないようです。 

巣穴をカモフラージュするため、あるいは繁殖の気分を高めるためではないかとも言われているので、スイートホームのおしゃれな玄関アプローチみたいなものでしょうか?(笑)

 

この行動は去年の3月に初めて確認しました。

去年の様子(同じ個体です)

去年は3月に観察されましたが、本来は初夏から秋がアカハチハゼの繁殖期のようです。

この行動が見られるのは繁殖期だけなので、しばらくしたら見られなくなるかもしれません。

近々、水族館に来られる予定のある方は、是非アカハチハゼのデコレーションを見てやって下さい。

【飼育研究部 森滝丈也】

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