先週の木曜日以降、ブログの更新がストップしていたので同僚に心配されました(笑)
私はいたって元気ですよ~
さて。
先日の日曜日の朝、お客様から巨大なゴカイの仲間の持ち込みがありました。
家族旅行で伊勢志摩に遊びに来て、前日の夜に海面を泳いでいるところを採集したそうです。
こんな大きなゴカイが泳いでいるのを間近に見たら驚くでしょうねぇ…
受け取った時は「ジャムシ」(という巨大なゴカイの仲間がいます)かと思いましたが、国内におけるジャムシの分布域は北海道と東北地方なので、どうも違う…
そもそも体のサイズを見てそう思っただけなので、まるで根拠なしですし。
とりあえず種類が確定しないまま、へんな生きもの研究所に収容しました。
活発に動きまわっていたので次のスター候補生かと思っていたのですが、残念ながら翌日の夕方に死んでしまいました。
…が、種類を確認するチャンスです。
ゴカイ類の同定には口吻状の顎片の配列が重要らしいので、口吻を引き出して固定します。
口吻の区域区分(Ⅰ~Ⅷ)の顎片(黒い小さなポチポチ)の数と並び方で種類が特定できます。
結果、今回のゴカイはオウギゴカイ Nectoneanthes oxypodaのようです。
今までこんな風にまじまじとゴカイを拡大して観察する機会はありませんでしたが、かなり面白いですね。
この仲間はややこしそうなので今まで敬遠していましたが、はまりそうです(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】