みんな大好き、モンハナシャコ。
嘘です(笑)
正確に言えば、パチンパチンと捕脚を打ちつけている場面に遭遇したのです。
よほど腹が減っているらしい(昨日、食べたばかりなのに…)
ご存知のように、モンハナシャコは餌の貝を見つけると、ハンマーのような捕脚を高速で打ち付けて貝殻を割る習性があります。
この水槽では普段の餌はムキアサリばかりですが、先月末、特別に殻つきのアサリを与えています。
今日は、その時の割れて散らばった貝殻片に対して、捕脚をパチンパチンと何度も何度も打ち付けていたのです。
その行動を見て少し驚きました。
明らかに、砂ではなく貝殻片だけを狙っています。
これはどうやら臭覚ではなく視覚で「貝」を認知していることらしい。
もっとサイズが小さくなっても貝殻だと認識できるのだろうか…などと思いつつ、活アサリを与えました。
すぐに反応。
一撃で貝殻を破壊するパンチ力。この個体はサイズが大きいので特に迫力あります。
満足、満足~(笑)そして、ふと思ったんだけど、本当に視覚に頼っているのなら、絵に描いた貝を見せたらどんな反応するんだろうね。
写真なんかだとどうなんだろう?
いろいろと認知実験すると面白いかもしれないですね。
あ、貝のイラストを描いた板を見せたら正拳突きで割ったりして…(笑)
先行実験が既に知られているかもしれませんが、興味津々。
【飼育研究部 森滝丈也】