午前中、給餌をしようとしたら…
オオベソオウムガイ№84がガラスにグリグリ押し当てていました。
spadix(スペイディクス)と呼ばれる交接腕です(矢印)
オスはこのspadixを使ってメスに精子(精包)を渡します。
餌の匂いに反応して交接し始めることがよくありますが、№84、相手もいないのに…(笑)
おかげで普段は隠れているspadixが丸見えです。
余談になりますが…
性成熟に達すると口の左側にある3本の触手が大きく成長してspadixに変化します。
ところが、どういうわけかオオベソオウムガイの中には右側の触手がspadixになる個体もいるのです。
通常、交接腕の左右性は変化しないはずですが…
ちなみに2008年以降に入館した17個体のオスのうち、6個体(約35%)が右spadixでした。
オウムガイ(Nautilus pompilius)も同じ傾向があるかは不明です…(興味があるので調べてみなくては)
さて。
餌が終わって水槽を見ると、そんな№84を尻目にリア充オオベソ№90と№88(オス)が交接中。こちらにも。№83と№89(オス)…
…と、№85も!(驚)
オス2匹にメス1匹…て、すごい体勢。
ちなみに№89が右spadixの個体です。
夕方、見回りのときもまだグリグリ…