秋になると鳥羽の漁師さんから声がかかり、セノテヅルモヅルが入館することがあります。
イセエビの刺網に掛かる、漁師にとって少し迷惑な存在、テヅルモヅル。
パーマと呼ばれるテヅルモヅル。
水族館は大歓迎、喜んで頂きます。
昨日はテヅルモヅルと一緒に色々な生きものが入館しました。
イソバナとかオウギウミヒドラとか
トゲトサカの仲間とか…(下画像)
トゲトサカの仲間とか…
トゲ…
え!!!!この岩に付着しているのって、まさか!(矢印)
もう、トゲトサカもそっちのけで、目を凝らして見つめる一点…
こ、これは、もしかしたらスズメガイダマシの仲間じゃ…(初めて見ました)
大きさ7mmほどでしょうか。
二枚貝のようにも見えますが、スズメガイダマシは貝(軟体動物)とは全く異なる腕足動物の一員。
かな~りマイナーですが、例えば、生きた化石としてそこそこ有名なシャミセンガイ、これが腕足動物です。
そして、そのシャミセンガイ(シャミセンガイ科)と同じくシャミセンガイ目に属しているのが、このスズメガイダマシ科なのです(説明ややこしい)
こいつもやはり生きた化石なのです。
日本に分布するスズメダイダマシ科で正式に報告されているのは今のところ2種(スズメガイダマシ、スゲガサチョウチン)だけのようです。
そして、どうやら三重県、鳥羽湾でスズメガイダマシ科が生息するという報告は無いようです。
(十分に調べられていないだけのような気がしますが)
そんなスズメガイダマシの仲間。
ひとまず、へんな生きもの研究所に収容しました。
はい、いつものように小さくて目立たないので、ほとんどわかりませんが。
これが本当にスズメガイダマシなのか、それとも私が騙されているだけなのか(笑)
研究者に問い合わせてみます。