へんな生きもの研究所で展示中のオニダルマオコゼ…
注目しているのはこの体表一面に付着している、そう、内肛動物ロクソソマの一種。
しつこく飼育日記でお伝えしているので既に皆さんは耳馴染みがある生きものかもしれません。
オニダルマオコゼは皮が剥離(脱皮)することが知られていますが、この個体もそう。
時々、パラパラと皮がむけていきます。
ところが興味深いことに、全身が脱皮するのではなく頭の周囲だけが剥がれるようなのです。
どうやら下半身の皮は脱皮していないまま。
そのため、脱皮が始まっても魚体に付着したロクソソマ達がすべていなくなることはありません。
ロクソソマが付着しているからそんな脱皮の仕方をするのか、若い小型のオニダルマオコゼはそういうものなのか、理由は今のところ不明ですが…
今朝、剥離した皮を拾って顕微鏡で観察してみました…
数個体が集まっているように見えることに気がつきました。
ロクソソマは単体性ですが、別の皮を見ても、確かに数個体が集まっているように見えます。
オニダルマオコゼの体表は小さな突起(いぼいぼ)があってデコボコなのですが、どうやらロクソソマ達はその突起を選択して付着しているようなのです。
このことは今回初めて気がつきました。
その習性に何の理由があるのかまだわかりませんが(ろ過食なので、できるだけ水流に当たろうと先端に集まるのかなぁ…?)小さな山の上で押しくらまんじゅうをするかのように柄の部分をくねらせるロクソソマ達…
そんな超カワイイ姿を見るだけで、44歳のおじさん(私ね)のハートは萌えるのです。
(注:ロクソソマは柄の部分をクネクネと動かすことが特徴です)。
お立ち台のダンシングクィーンにも見えます(笑)