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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ロクソソマ

え~今回はロクソソマです(内肛動物門ロクソソマ科)

…なんだか、こんなネタばかりですみませんね。もっとみんな可愛い動物の話を書いてくれたらいいのに…

まぁ忙しいんでしょう。

このロクソソマはへんな生きもの研究所で飼育しているオニダルマオコゼの体表に付着していたのですが、前にもお伝えしたように魚類の体表の付着例はこれまでに報告がないようです。

それでさらに詳しく調べてみようかと。

種類を確かめるためにはDNA検査のためのアルコール固定標本と、形態観察のために麻酔をかけてホルマリンで固定した標本が必要なようです。

オニダルマオコゼの脱いだ皮に付着していたロクソソマは、以前アルコールで固定したので、今回はじめて麻酔後の固定を試みました。

 

無脊椎動物の麻酔には塩化マグネシウムなどが使われます。

いわゆる「にがり」ですね。豆腐を作るときに使うあれです。

近所のスーパーで「豆腐を作るんですけど…」と嘘をついて(笑)購入しました。

 

様子を見ながら海水の中に加えると、すぐに麻酔がかかりました。

高さ1㎜ほどのロクソソマ。

決して同意は得られないでしょうがカワイイんです…好きなんですよねぇコイツ。

萼部(ガクブ)を拡大するとこんな感じ。

ロクソソマは無性生殖なので、萼部から幼体が出芽して増殖します。

今なら、へんな生きもの研究所で生きている姿を見ることができます。

オニダルマオコゼ水槽をのぞいてみてください。

ロクソソマとしては大きいので、肉眼でも何とか見ることができるはずです。

 

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