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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

マナティーの天窓周辺にて

いつも へんな生きものの話題ばかりですけどね、実は、私はアフリカマナティーも担当しているのです。

さて、ここは屋上にあるマナティー水槽の天窓。

ここ、以前から目をつけていました。お目当ては天窓周辺に生えたコケ。

たぶん、ここならアイツは生息しているはず…。今日は仕事が終わったら観察だ!

そう、私が探したのは「クマムシ」。

みなさんクマムシって生きものの名前を聞いたことがありますか?
結構、有名なので耳にしたことがある方はきっと多いはず。

高温にも低温にも耐性があって、放射能にも強い。
乾燥したら、何年も行き続ける「不老不死」の生物。
(実際はこれらはちょっと大げさな表現らしいですが)

分類学的には緩歩(かんぽ)動物というグループに属して、節足動物にも関係が深いと考えられています。
一番最初に脚ができた生きものとも言われているようですね。

コケの中に生息していることが多いので、コケを水の中に入れると、クマムシが這い出てきます。

予想したとおり…
水に浸けると、すぐにクマムシの姿を発見することができました ↓

かなり小さくて体長0.4mmぐらいです。

クマムシの姿はヌイグルミのクマのようでもあり、つぶらな瞳は可愛過ぎるほど…
4対の脚をジタバタと動かす姿のかわいらしさと言ったら!ピントはあまり合ってませんが(苦笑)

実は、以前にも通勤途中に採集したコケの中からクマムシを見つけたことがあるのですが、今回も同じ種類でしょうか?

ヒルガタワムシも一緒に見つかりました。(左:クマムシの仲間 右:ヒルガタワムシ)

なかなか カワイイ奴等です。いつか皆さんにも見てもらえたら、と考えています。

そうそう、コケの中にはこんなダニもいました。ヒトに対して悪さをする種類ではなく、これもなかなか魅力的な姿をしていましたよ…って、もはや水族じゃないな(笑)

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