いつも紹介している無脊椎動物以外に、私はアフリカマナティーも担当しています。1996年のアフリカ調査(捕獲・輸送)以来の関わりなので、すでに22年以上になります。 冬になると餌の牧草がやわらかくなることもあって、夏に比べ
投稿者: もりたき
カンムリヒトデにスイクチムシを寄生させてみました
先日の沖合底引き網では、去年新種発表されたカンムリヒトデスイクチムシが1匹だけ採集できました(スイクチムシは棘皮動物に寄生するゴカイの仲間です)ちなみに、本種はカンムリヒトデの胃に寄生しますが、特に悪さをするわけではない
ウデナガゴカクヒトデのシダムシを調査しました
先日の木曜日は熊野灘の沖合底引き網漁船に乗せてもらい、朝5時から夕方5時まで生物採集。 今回は漁船が目当てとする魚(アオメエソやムツなど)の獲れるポイントからほとんど移動しなかったので、5回の曳網で獲れた生物種はほぼ同じ
イシガキウミウシを展示しました
先日、菅島の幸進丸さんからイシガキウミウシをいただいたので、さっそくへんな生きもの研究所で展示しました。 ウミウシと言えば、小型で色鮮やかなイメージがありますが、このイシガキウミウシは(ウミウシとしては)巨大で、(見る人
オウムガイの胚の向き
オウムガイの卵は外殻と内殻の2重構造になっています。 今回は内殻とオウムガイ胚の位置関係のお話です。内殻は2つが合わさった形になっていますが(ピスタチオやギンナンの殻に似ています)卵の中のオウムガイ胚は2つの内殻に対して
アカエラミノウミウシを展示しました
どこからかやってきたアカエラミノウミウシ一匹を予備水槽の中で見つけました。 背面の赤い突起が美しくよく目立ちます。水温が下がる冬場に姿を見かけることが多いようです。 せっかくなのでへんな生きもの研究所で展示することにしま
パラオオウムガイがそろそろ…
これまでに何度かお伝えしていますが、現在、パラオオウムガイの卵(胚)が発生中です。卵から幼殻がすっかり見えています。 昨日も社長や広報担当から、もうそろそろ孵化が近いんじゃ?とたずねられましたが、どうでしょう…?私は12
擬岩から24号が移動しました
10月の「55時間生中継」中にサンマを40gを摂餌したダイオウグソクムシ24号(メス)が、放送後終了後に擬岩の中に隠れて「休憩状態」になった。以前から擬岩の中にどのぐらいの時間ひそんでいるものなのか気になっていた飼育員(
ツノモチダコのニハイチュウ4種
ニハイチュウは体長数百μm〜数mmほどの小さな生物で、タコやコウイカ類の腎臓(腎嚢)中で栄養豊富な尿を餌に生活しています。 2013年から大阪大学の古屋先生と熊野灘のニハイチュウ類を調査していますが、イカ・タコごとに異な
テンプライソギンチャクの増え方
先日、石川県(和倉温泉)で開催された水族館技術者研究会でテンプライソギンチャクについて発表してきました。 テンプライソギンチャクとはカイメンと共生する珍しい生態を持つイソギンチャクで、2006年に神奈川県三浦市の磯で初め