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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

新種のヒモムシが記載されました

新種のヒモムシが記載されました

2013年から紀伊長島の沖合底引き網漁船(第十八甚昇丸)にお世話になり、熊野灘の深海生物採集をおこなっています。時々、名前の知られていない未記載種が見つかるので、それを研究者に提供するなどして、新種記載のお手伝いをさせてもらっています。

今回は新属新種のヒモムシの仲間が記載されました!

このヒモムシは今年の1月と2月に採集したもので(それぞれオス、メス1個体ずつ)熊野灘の100-200mあたりに沈んだ木から見つかりました。体長は1,2㎝ほど。

上の画像はメスでピンク色に見える部分は卵です。

和名は菱形の頭をしていることからヒシモチヒモムシとなりました。ちなみに目は4つあります。

論文はこちら(外部リンク)A new oerstediid discovered from wood falls in the Sea of Kumano, Japan: Description of Rhombonemertes rublinea gen. et sp. nov. (Nemertea: Eumonostilifera) – ScienceDirect

現在、水族館で生体の展示はおこなっていませんが、次に採集できれば、展示して熊野灘の生物多様性を知るきっかけになれば、と考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】

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