皆さんこんにちは、ともちゃんです。
セイウチたちがする「行動」には、共通するものがあります。
「バイバイ」(前肢を振る)や「回って」(左右に回転する)などは、ポウちゃんクウちゃんツララ、3頭とも同じ動きが可能です。
教えていく過程は、同じ手順を踏んで教えていくことがほとんどです。
ですが、完成した動きにはそれぞれ個体ごとに「色」が出ています。
ポウちゃんの投げキッスの音は可愛らしい「ポンッ」に対して、クウちゃんの投げキッスの音は「ポンッ!!」と音も大きく高いです。
完成形にはそれぞれの違いがあり、それに関しては個体の向き・不向きなどがあるので、それぞれの動きを尊重しています。
先日ポウちゃんとクウちゃん2頭同時に投げキッスを求めた時に、前肢の違う場所を吸っていることに気づきました。
よく見てみると、クウちゃんは前肢の第1指の所、ポウちゃんは第2指と第3指の間の場所を吸っています。
それぞれ音を出しやすい場所があるのでしょうか?
前肢の厚さや大きさにも個体差がありますので、僕らには気づかない違いをセイウチが感じ取って、成長するにしたがって変化させてきたのかもしれません。
セイウチたちの感覚に驚かされる日々です。
【飼育研究部 ともちゃん】