コーラルダイビングゾーンで飼育中のタバネサンゴが誕生から8年経過しました(和歌山県の串本海中公園センターさんで2010年7月10日に孵化)
タバネサンゴの卵はゴマ粒のようなプラヌラ幼生となり、しばらく海中を泳いだあとに適当な場所に着底してイソギンチャクのような姿をしたポリプになります。ポリプは次々と分裂して数を増やしていき、サンゴの群体は大きくなっていきます。
水槽内でサンゴがどのように成長するのかまだまだデータ不足なので、2015年から群体の中でよく目立つ綺麗な蛍光グリーンのポリプ4つ(a~d)をマークし、画像を比較して成長を観察しています。
2015年から2016年の間でbとdのポリプは消失してしまいました…
こうやって見比べると、蛍光緑ポリプよりも通常色ポリプの方が成長がはやく、群体の右側の成長が著しいことがよくわかります。
この1年間でcのポリプも消失してaだけになりましたが、2017年と比べてさらに成長しているのがわかりますね。
それぞれの画像を比較して、各ポリプがどのように分裂しているのか解析し、パターンを明らかにできれば…と考えています。
【飼育研究部 森滝丈也】