担当しているコツメカワウソのナスビが死亡しました。16歳でした。
ナスビは海遊館さんからお借りしていた子です。海遊館では繁殖経験もあり、
鳥羽でも繁殖できればという希望で飼育しておりました。
16歳という高齢ではありましたが、調子を崩す前はたくさん餌を食べ、
元気に暮らしていました。
1月17日から後肢の動きに異変があって、翌日には摂餌量が減ったこともあり、
獣医さんとともに毎日治療しましたが、残念ながら2月3日に死亡しました。
現在、国内の水族館・動物園で生きてるカワウソの中で3番目の高齢でした。
治療中・・・
高齢個体には、特に麻酔が体への負担となるため
麻酔なしでレントゲンや採血をしていました。
ナスビも必死に生きようとしていたので、抵抗します。
その時初めてナスビに噛まれました。
この時まで僕が、鳥羽水族館で唯一噛まれたことのないカワウソがナスビでした。
とてもおっとりとしていて、優しいカワウソでした。
最後まで治療してくださった獣医さん、治療にあたってくれたみなさま、ありがとうございました。
僕が入社してすぐのナスビ
白目で寝てて飼育日記にも書いたね。
水族館のカレンダーにも載ったね。
いままでありがと。
ナスビの飼育に携わっていた方、お客様、ありがとうございました。
今回ナスビの死で得られたこともたくさんありました。今後のカワウソの治療や
健康管理に役立てます。