先日、照明の電球を新替えしたばかりのサンゴ水槽。
サンゴも活き活きと輝いて見えます。
その水槽で、以前からひときわ人気があるのが、ガラス面に付着した「センジュイソギンチャク」とそこをすみかにする「カクレクマノミ」。
カクレクマノミは、オーストラリアの近似種がアニメの主人公(ファインディング・ニモ)になったこともあって、知名度は抜群!
特にこの場所にいるカクレクマノミのペアは、よく目に付く位置だから結構な人気です。
カクレクマノミなのに隠れていない、丸見えだ!と、時々つっこまれていたり…(笑)
よく見るとメスのお腹はかなりパンパン。
ガラスの表面に産卵して、その卵を保護する姿がガラス越しに見られたら、さらに人気が出るだろうなぁ…と思っていたところ、偶然、産卵するところに遭遇しました!
右側がメス(産卵管が突出しています)オスは心配そう?興味深げ?のぞき込んでいます。
ところが…産卵開始後すぐに様子がおかしいことに気が付きました。
通常であればメスは岩などの基質を産卵管の先端でなぞるようにして卵を産み付けるのですが、ガラスの表面だと卵がうまく付着しないようです。
卵はメスの産卵管からポロポロとこぼれ落ちるばかり…
そして、オスは産み落とされた卵をパクパク食べています。
やはり産卵は岩のような凹凸がある場所でなければいけないのでしょうかね。
【飼育研究部 森滝丈也】