本日の夕方、ドレッヂで採集された4匹のナメクジウオ(ヒガシナメクジウオ)が水族館に持ち込まれました。
一番大きな個体で全長50mmほどある迫力のサイズ(ナメクジウオは最大70mmに達する個体もいるそうですが)
いやいや冗談です。
今回も、へんな生きもの研究所で展示することにしました。前回同様、ワイングラスに入れての公開です。
時々ピンピンと跳ねるように泳ぎまわることもありますが基本的にじっとしています(死んでいるとよく間違われます)
一緒に採集された生物もへんな生きもの研究所に収容しました。
12時の位置から右回りにアラレガイ、マクラガイ、モミジボラ、クロスジモミジガイ(これはヒトデ)、マクラガイ、チゴバカガイ、リュウキュウマテガイ、トゲツノヤドカリ、シマミクリガイ…このほかにミズヒキガニとダイナンウミヘビ?の幼若個体など。
まさに「The砂地の生物!」という面々。
ヒトデはうっすらと黒筋があるのでクロスジモミジガイ?…としましたが体型はモミジガイに似ているなぁ。
腕の先端の色彩も気になるし…こいつの正体は?コモミジガイかな?
トゲツノヤドカリ。
常に左のハサミ脚に「ヤドカリコテイソギンチャク」を付けています(おそらく防御用)
ハサミ脚全体はイボイボですが手の甲の部分だけは平滑。イソギンチャクが付着しやすい構造に進化の妙を感じます。
このヤドカリは羽のような触角を振りまわし、水中を漂うプランクトンをつかまえて食べることもできるそうです。トゲツノヤドカリはゾウリエビ水槽で展示中。
さらに新しいメンバーが増えた「へんな生きもの研究所」、ぜひお越しください。
【飼育研究部 森滝丈也】