眼張(メバル) 文字どおり目がクリっとした魚です。
春~初夏が旬とされるので、春告魚と書いてメバルと呼ぶ場合もあるそうです。
どーも、釣りバカ飼育員つじです。
今回はそんなメバルについて少しお話します。
実は一口にメバルといってもいろんな体色の個体がいるんです。白、赤、青、黄金なんて言ったりする人もいます。こんなカラーバリエーションに富んだ魚がはたして同種の魚なのか?ということが昔から論争されていた(らしい)のです。
で、最近(2008)ついに3種に分類されたのです。
①クロメバル ②シロメバル ③アカメバル
では実際、ここ鳥羽湾には何種類のメバルがいるのか調査に行ってきました。調査方法はもちろん釣り(笑)
まずはクロメバル
クロメバルは、釣った直後は背中側が青、緑色がかります。
また赤マルした胸ひれの軟条数(スジの数)が16の個体が多いです。
つづいてシロメバル
最後にアカメバル
明らかに赤色をしています。胸ひれ軟条数は15が多いです。
調査の結果、鳥羽湾には三種類すべてのメバルがいました。
そして、あくまで私の見解ですが、ひとつわかったことがあります。
それは、クロメバルの回遊性が強いことです。
というのも、毎回釣りに行くと大体釣れるのはシロメバルなのですが、クロメバルは釣れたり釣れなかったりとムラがあるんです。
その原因と考えられるのがコレ。
これは2011年の4月に釣ったクロメバルの胃内容物です。多分サッパの幼魚だと思います。すべてとは言い切れませんが、クロメバルの胃の中にこのような小魚を見たことが何度かあります。よってクロメバルは小魚等を捕食のために追うので回遊性が強いのではないかと考察したのです。
今回の調査場所の一例
こんな感じで、二つの潮流がぶつかるような潮通しの良いところにメバルは潜む傾向にありました。
もちろん、鳥羽水族館、伊勢志摩の海ゾーンでメバル展示しています。 お越しの際は何メバルか見てみてくださいね。