水族館前にある菅島の漁師(幸進丸さん)からイセエビの刺し網に掛かった生物を頂くことがあります。
少し前(1月12日)になりますが、幸進丸さんから水深30mあたりで採集した、いくつかのヤギが良い感じに付いた小さな岩をいただきました。
ヤギの仲間は採集時に岩からとれてしまうことが多いのですが、こんな風にしっかり基盤に固着していれば、展示するには好都合。
なおかつ、へんな生きもの研究所のアパート水槽で展示するのに手ごろなサイズです。
何といっても、高ポイントは私が好きなアザミヤギが付いていたこと(ちなみに館内で飼育しているアザミヤギはこれだけです)。
見てください!拡大するとアザミヤギのゴージャスさがよくわかりますね(激推し)
…と、ここまで熱くアザミヤギを推しておきながらあれですが、先月の宿直の夜、別の魅惑的な生物の存在に気が付きました。
それが、こちらの正体不明イソギンチャク。岩の上に複数個体いました。但し、めちゃくちゃ小さい(高さ2㎜ほどでしょうか)
触手は12本。
シンプルな姿ですが、それがかえって清楚で美しいじゃないですか!
かなり珍しい種類である可能性が出てきたので、水槽で生態観察を続けながら、イソギンチャクの研究者の方と一緒に正体を突き止めたいと考えています。
【飼育研究部 森滝丈也】