皆さんこんにちは、まえだです。
さて、皆さん歯はきちんと磨いていますか?
6月4日から10日までは「歯と口の健康週間」です。
それにかけまして今日から7日間、鳥羽水の生きもの達の歯についての話題を各担当者リレー形式でお送りしたいと思います。
トップバッターはセイウチ。
セイウチといえばこの立派な牙。
オスメス両方に生え、長さは長いものでは1メートルに達する事もあります。
オス同士の闘争や、氷へ上陸する際のピッケル代わりに使用するといわれています。
飼育下では牙の先端を擬岩などで削ってしまい、露出した歯髄(しずい 歯の中心部で神経や血管が通る)に細菌感染を起こす歯髄炎という病気になってしまう個体がいます。最悪の場合は死に至る怖い病気で、治療のためには牙を抜く必要があり大手術になります。
牙を注意深く観察し、早めのケアをするのはとても大切なことです。
ちなみに牙以外にも歯は生えていますが咀嚼をせずに餌を吸い込んで食べているセイウチ達はほとんど使っていません。
野生下では生きた獲物をがっしりホールドするために使っている……のかも。
前歯の位置には歯が生えていないので手を口に入れても噛まれることはありません。
それでは明日もお楽しみに。みやじゃがさんよろしく!
【飼育研究部 まえだ】