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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

初めてみた

初めてみた

かれこれ30年水族館で働いていますが『初めて』に遭遇することはあるのです。

それは…先日の宿直をしていた時のことです。

Fコーナーの「ジャングルワールドゾーン」には、『ピラルク』や『ピラニア』、『デンキウナギ』など名前のよく知られた生きものたちに会うことができます。

そのゾーンの一番奥にある水槽には「アフリカマナティー」が2頭います。

オスの『かなた』とメスの『みらい』の2頭です。

朝一番、開館前のこの時間は、まだ本日分のエサが投入されていないので水槽の水はとてもクリアーです。

つまり、アフリカマナティーの姿がハッキリと見えるワケです。

水槽中央にマナティーがいます。

マナティーがいます…が、動かない。

よくよく見ると、水槽内の岩(擬岩)を前肢でしっかりと持って(掴んで?)【睡眠中】のようです。

初めてみました。

これは!そぉっと近づいて証拠写真を…

 

当館のアフリカマナティーの寝姿といえば「かなた」の『ドラキュラ寝(ただ今命名)』が有名です。

この時も定位置で爆睡中↓↓でした。

しばらく観察していると、私に感づいたのか、ふわりと動き出した「みらい」

そのまま水面に向かったのでどうやら息継ぎのためだったようですが、その際に私へ視線を向けた気がしました。

『見てたでしょ?』

… はい。

【飼育研究部 たかむら】

 

 

 

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