残念なお知らせです。
昨日、ダイオウグソクムシ28号の死亡を確認しました。28号は1月23日に脱皮し、脱皮後の推移を見守っていた個体ですが、月曜日(3/27)の夜から衰弱が顕著になっていました。
世界でも8例目の脱皮で、脱皮の予測やライブ放送なども成功した個体だっただけに残念です。脱皮した後半部の殻も今までの個体の中でいちばん硬化していたのに…
体長は30㎝、体重は920gで、特に病変は確認されませんでした。
今回の脱皮は成熟脱皮だったので腹肢に交尾針が形成されており、生殖腺(精巣)も発達していました。
脱皮に関する情報が蓄積し、少しづつ前進していると自負していますが、やはり気落ちしてしまいますね。やはり水槽内で脱皮は困難なのかなぁ…自信が無くなってきました。
28号の飼育日数は14号と12号に次ぐ2366日で、脱皮後の生存日数は67日でした。これはこれまで当館で脱皮した個体の中では最長です。
【飼育研究部 森滝丈也】