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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ヒメキンカライソギンチャクが「世界の注目すべき海洋生物の新種トップ 10(2022 年)に 選ばれました

ヒメキンカライソギンチャクが「世界の注目すべき海洋生物の新種トップ 10(2022 年)に 選ばれました

すでにHPで紹介していますが、鳥羽水族館が定期的に行っている熊野灘の生物調査で採集したヒメキンカライソギンチャクが、国際的な海洋生物のデータベースであるWoRMS主催である「世界の注目すべき海洋生物の新種トップ10(2022 年)」に選出されました。

鳥羽水族館が採集に関わった生物としては、2019 年にもタコヤドリゴカイが選出されており、今回の選出は2 回目になります。

このヒメキンカライソギンチャクはジンゴロウヤドカリが棲む巻貝の上に付着しながら、その”宿”を増築するという極めて珍しい生態を持ちます。いわば“ヤドカリの城”を作るその姿になぞらえて、本種はスタジオジブリの映画「ハウルの動く城」の原作となった小説「Howl’s Moving Castle(日本語タイトル: 魔法使いハウルと火の悪魔)」に登場する火の悪魔「カルシファー」に因んで命名されました(論文は東大の𠮷川研究員と福山大の泉講師を中心とする研究グループによるもの)

2022年に新種記載された海洋生物は約2000種いるようですが、その中から特に興味深い生態を持つこと等から選ばれたようです。

海には興味深い生態の生きものがたくさんいます。そのような生きものの生態を明らかにし、広く皆さん知ってもらうことも、水族館の果たすべき大事な役目のひとつだと考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】

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