本日、三重県で採集されたオオアカヒトデ Leiaster leachi が入館したので、さっそく伊勢志摩の海ゾーンに搬入しました。本種はたまに三重県沿岸でも見つかりますが、水族館に搬入されたのは久しぶりです。
オオアカヒトデは日本最大のヒトデの一つで、腕の長さは35㎝以上にもなります。かなり迫力あるので、ご来館の際は是非ご覧ください。
また、本種はインド-西太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布するヒトデですが、日本の本州中部沿岸では定着していないようです。沖縄周辺やフィリピンなどの熱帯域で生まれた赤ちゃん(幼生)が黒潮に運ばれて成長したものと考えられています。
以前(2009年)、飼育していたオオアカヒトデが産卵したことがありましたが、その時の赤ちゃん(ビピンナリア幼生)の画像を載せておきますね。これで大きさ0.6㎜ほど。
こんな小さな幼生が潮の流れに乗って三重県で大きなヒトデに成長したのかと思うと感慨深いものがあります。
【飼育研究部 森滝丈也】