ジンゴロウヤドカリと共生する、こちらのヒメキンカライソギンチャク↓↓
今年4月に新種として発表され、学名は小説「魔法使いハウルと火の悪魔」に登場する火の悪魔「カルシファー」から、Stylobates calcifer(スタイロバテス カルシファー)と名付けられました。
本種はジンゴロウヤドカリが背負う貝殻を土台にして、自ら貝殻のようなもの(擬貝)を作り出すといった、興味深い習性を持ちます。
現在、へんな生き物研究所では、その興味深い生態を観察することができます。
先日、イソギンチャクが少しずれて、足元に金属光沢のある部分(擬貝)が少し見えていました。わかるでしょうか?(普段はイソギンチャクに覆われていて見えません)
こうやってイソギンチャクが住処(貝殻)を増設するおかげで、ヤドカリは引っ越しする回数が少なくなると考えられています。
今後、水槽の中でこの擬貝がどれぐらい成長するのか、密かな楽しみです。
ご来館の際はぜひご覧ください。
【飼育研究部 森滝丈也】