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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

視線

視線

開館前、水槽照明を点ける前ですと、館内は窓からの太陽光が入り込むだけですので、ほぼ真っ暗です。

そんな中でも「海獣の王国」の水槽は屋根がないぶん太陽の光が水槽の中に届いて、朝一番の見回りの時にも動物たちの様子がしっかりと確認できます。

その日、いつもの様に水槽前を通り過ぎようとしたら、何やら視線を感じます。

ハイイロアザラシさんにじっと見られてます。

飼育係は生きものたちの様子をじっと観察することがあるのですが、こちらから見えているということは、当然あちらからも見えているいるということ。

お互いに『見えている』状態です。

…しっかり見られてます。

なんだか照れくさくなってきました。

ハイイロアザラシにジッとみられて、あらためて「飼育係は見られることに慣れていない」と実感したのでありました。

【飼育研究部 たかむら】

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