5年ほど前のことです。閉館間際にたまたま遭遇したイソギンチャク好きの女性を案内したことがあります。
コーラルリーフダイビングゾーンからへんな生きもの研究所まで、ちょっと気がつかないような小さなイソギンチャクまであれこれと…。ちょうど私のイソギンチャク熱が高まっていた頃で、熱い気持ちに応えたいと思いからでした。
その女性はその後、連絡は途絶えていたのですが、先日、久しぶりに連絡が入りました。
しばらく日本を離れていたそうです。先日、久しぶりに水族館に来て、やっぱりたくさんのイソギンチャクに感激したので、写真に収めた種名を教えて欲しいとのことでした。
実は、イソギンチャクは見た目だけによる判別は難しく、残念ながら写真の多くは不明種でしたが、その中に少し気になるイソギンチャクが写っていました。
へんな生きもの研究所の水槽にいることは以前から知っていましたが、高さは1cmもなく、全体的に白っぽく印象が薄いコだったので、あまり気にとめていなかったイソギンチャクです。
あらためて種類を確認するために拡大して撮影してみると、想像以上に綺麗で驚きました!
口盤の色は涼しげなアイスグリーン!
たまたまなのか、触手の中程がうっすらくびれているのもキュートですね。
種類も不明で、1個体しかいませんが、これからも大事に管理していきたいと思います。
【飼育研究部 森滝丈也】